そりゃあ相手は65歳なんだもんな~……。

 陣は心中で青司に「ご愁傷さま」と手を合わせた。

 相手がそこまで早急に仕掛けてくるという事が陣たちにはいささか不思議ではあったが、彼の使っている会社の捜索と情報網を怖れての事だと言われたら、知らない陣たちは納得するしかない。

 いち早く要請を積極的に受けてもらえるに値する人物でもあるのだろう。

 そのせいもあって、青司の不信振りはますます悪化している。

 青司の持つ傭兵の印象とベリルは、あまりにもかけ離れていた。