「でも、どうやって不死になったんです?」

「話せば長くなる」

 不可抗力だったという事は教えてくれたが、それ以上は説明する気配は見せなかった。単に話すのが面倒なだけなのが、とてもよく窺える。

「あの、不死になって思った事とか悩んだ事とか、ありました?」

「ん?」

 問いかけられた内容に少し思案しつつ、

「いや、特には」

 こういう人なのね……。

 この人は、そんなとんでもない運命をあっさりと受け入れたんだ。

 普通じゃそれを出来る人はいないと思うんだけど、そんな受け入れ方もあるんだな。