そうして陣は、ベリルを探して外に出る。 住宅街のなかにあって、広い庭園からは心地よい虫の鳴き声が夜空を彩った。 点々と設置されている足下灯の明かりを気にしつつ影を追う。 本当は絵理も彼と話しがしたいという感情を見上げる目から感じ取っていた。 しかし、青司も必ずついて来るだろう。 そうなれば落ち着いた会話をするどころじゃない。 ここは代表してオレが色々と探りを入れてみようじゃないか──という、やや張り詰めた意気込みだった。 「あ──」 陣は庭先の木々の間に揺れる影に目を見張る。