「それより、今は僕と千鶴ちゃんの二人きりなんですから、先生呼びはナシ、ですよ」
「んー、わかった」
何か最近は先生呼びの方が慣れたんだよね。むしろ先生呼びを普通にしないと、学校で何かあった時大変だし。
「ねぇー、エドガー、暇」
「と、言われましても……」
先生は困ったように頬を掻いた。だって暇なんだもーん。帰宅部の私には部活がないのよー。
「宿題は大丈夫なんですか?」
「No problem。後英語と数学だけだから」
まぁ、それがどデカイ壁なんだけどね。残りの日数で何とかなるとは思うけど。
「発音、大分良くなりましたね」
「誰かさんのおかげでねー」
英語に関してはうるさい誰かさんのね。そりゃ、母国語はうるさくもなるか。



