「と、いうわけで遊びに来たよー。喜びなさい、この駄犬が」
「千鶴ちゃん!」
私の精一杯の女王発言をスルーして、先生は玄関で私を見るなり抱きついてきた。
「先生、暑い死ね」
「そうですね、リビングに行きましょう。アイス食べますか?」
「食べる!」
てか何で私の黒い発言はとことんスルー?先生の分際で私の言葉流してんじゃねぇ。
「はい、どうぞ」
「わーいっ」
ただのカップアイスだったけど、チョコ味だった点については流石先生、私の好みをわかってる。
やっぱチョコが最強でしょ。
多種多様、変幻自在、千差万別。ビターからハイミルクまで、液体、クリーム、個体などなど。
あぁ素晴らしきかな、チョコレート。



