行ってみると、美人だらけの女性の輪の中心に、困ったような顔の先生を見つけた。



ま、こんなことは毎年の恒例と化してるけどね。



バチ、と先生と目が合う。



私は軽く手を振った。勿論、さよならの意味で。



え、だって、注目されたくないし、女性の敵になりたくないし、行ったら行ったで『え、何コイツ、普通以下じゃね?』って目で見られるのも嫌だし。




何よりあそこから先生を救える気がしない。



というわけで、先生バイバイ。



先生は今にも泣き出しそうな顔で私を見ていた。ごめん、許して。