「……私ね、素直じゃないの」
「知ってます」
「だから冷たい態度とか、素っ気ない言葉吐いたりする」
「体験済みです」
「でも、本当は、本心は、違うから」
「解ってます」
「……ごめんね、エドガー。私、意地っ張りだから……」
「えぇ」
「ちょっと緩めてもらえる?」
先生は私を抱きしめる力を弱めた。私はくるっと半回転し、先生と向き合う。
「好きだよ、エドガー」
私は精一杯の背伸びをして、先生に、触れるだけのキスをした。
すると先生は固まって、動かなくなる。微塵たりとも動かない。
「……エ、エドガー?」
心配になって名前を呼べば、先生は顔を真っ赤にして我に帰ってきた。
「反則でしょう、今のは……」
「はあ?」
意味がわからなくて首を傾げた時、先生の目が変わっていることに気が付いた。
これは非常にマズイ!!



