「うぁー、気持ちいいっ」
冷たくて最高だね。ふくらはぎのちょい下らへんくらいの浅さだから、丁度いいし。
「千鶴千鶴、ちょっとこっち見て!」
「?」
美鶴に呼ばれて振り向くと、冷たいものが頭から降り注いだ。
……やられた。
「ちょっと美鶴!何すんのっ!」
「あははっ、千鶴びしょ濡れ!」
「もうっ、お返し!」
同じように水を美鶴に向かってかけたが、ひらりとかわされた。
くそ!!
何回かけても、ひらひらと華麗にかわされる。何でだよぉぉぉぉ!!
お前は蝶々かなんかか!?
「千鶴着替えたら?風邪引くよ」
「そうする」
私は野営地へ駆けた。うん、まだちょっと寒いかな?



