そしてキャンプ場に着くと、私はさっさと降りて自分の荷物を持つ。
「お母さん早く行こう」
「千鶴はせっかちね」
私はお母さんと共に、皆より少し早く先を行く。よく言うでしょ、時は金なりってね。
周りは思ったより人がいて、その殆どが家族やバカップルの集い。
君たちよ、キャンプなぞして楽しいかね、そうかね。
私はちっとも楽しくないんだが、これは一体どういうことだ?
ちらっと後ろを振り返れば、先生にくっついて幸せそうな美鶴と、どことなく照れてるような顔の先生。
ごめんねぇ可愛くなくてぇ!?
美鶴はそりゃあ可愛い可愛い女の子だから?デレるのもわからなくないけどぉ!?
だって私もデレるものぉぉぉぉ!!



