ガチャリ、部屋の扉が開き、上機嫌なお母さんが入ってきた。
うわ、本気っぽい。
「あら、起きてたのね千鶴。丁度良かったわ、明日からキャンプ行くから、エドちゃん誘っておいて」
「はああぁぁぁぁ!?」
先生も連れてくの!?
「ちょっと待ってよ、キャンプってどこ行くのよ」
「木暮山よ。必要な荷物は私達が運ぶから、エドちゃんには自分のものだけでいいって伝えてね。
明日の午前10時に家に来てってお願い。車はいらないわよ」
「……わかった」
面倒くさいけど、仕方ない。でも先生連れて行きたくないなぁ。
え?あぁ、嫌なわけじゃなくて、ちょっとね、美鶴に会わせたくないだけ。



