「英語ってめんどくさい」



「日本語の方が難しいんですよ?」



「マジでか。日本語って英語よりひねくれ者だったのか」



「何ですかその比喩は……」



「先生お腹減った〜」



「もう少しで晩ご飯出来るんじゃないですか?」



「食べてくの?」



「君に勉強を教える報酬です」



「くそぅ、母め、先生呼びやがって。おかげで隠れて遊べないではないか」



「千鶴ちゃん、しっかり勉強すれば点数それなりに取れるんだから、普段からやっとけばいいのに」



「私がそんな面倒なことをすると思うのか先生は」



「いいえ、全く」



その時、母がご飯の完成を告げた。やった、ご飯だ、エネルギー補給だ!