「仕方ないですね、ほら、さっさとベッドに横になりなさい」
「襲わないで下さいね」
「誰も貴女を襲おうなんてキテレツなこと、考えもしませんよ」
「キテレツ!?」
その言葉に多少のショックを受けつつ、私はベッドにダイブ。
あぁ、ふかふか。気持ちいい。
「どうぞ、体温計です」
「ども」
体温計起動!
千鶴は体温計を脇に挟んだ。
って、アホか。
「他に症状は？」
「喉痛いのと、咳と、目眩」
「風邪ですかね」
「インフルかも」
と、ピピピと体温計が鳴った。どれどれ、私の体温やいかに？
「37.7℃」
「ありますね、熱」
