先生と私の珍戦争




「落ち着いてよ槙くん。何があったかは知らないけど、謝ってくれただけで十分だから」



「天瀬様ああぁぁっ、貴女はまるで不条理な世界に舞い降りた純潔の天使、いや女神!」



ねぇ引いていいかな。心の中ドン引きなんだけど。今絶対顔ひきつってる。



「その清らかで美しいお心に僕の中に潜む黒き魔物も浄化されるかの如く素晴らしく澄み渡るのが感じられます。

しかし僕のような卑しい豚野郎にそのように美麗な笑顔は太陽よりも眩しく、また、貴女様の煌々とした輝かしい笑みは他の正しき人間に向けられるべきでべきであって」



「わかった、わかったから!」



突然吐き出された槙くんのマシンガントークを、強制的に終了させた。



「もうすぐ授業始まるし、私はもう何とも思ってないから。ね、その話は終わり。いい?」



「天瀬様がそう仰るならば」



良かった、終わった。



私達はそれぞれ席に着く。



「ねぇ、槙の奴どうしたの?」



カノンちゃんが聞いてきた。



「わかんない。正直言って、かなりドン引きなんだけど」



「私は別にどうでもいいけどさぁ、あれは絶対女子からの人気がた落ちだよね」



「うん。何が槙くんをあんな風にさせたんだろう……」