先生と私の珍戦争




翌朝、私は少し緊張しながら教室に入った。先生が何とかしてくれるって言ったけど、怖いものは怖い。



ガラッと扉を開く。



「そ、天瀬さんっ、いや天瀬様!」



「にゃぎ!?」



目の前に槙くんがいた。いや、てか待って、今この人私のこと様付けした?



恐る恐る槙くんの顔を見つめてみると、冷や汗を垂らし、表情は固く、更に気を付けという直立不動の体勢だった。



え、何どうしたの。ままままさか先生が何とかした結果!?先生何したの!?



「先日のご無礼をどうかお許し下さい!」



槙くんはガバッと土下座をした。ええええっ、キャラ変わりすぎでしょ!



「あ、あの、槙くん……」



「すっ、すみません!土下座じゃ足りませんよね、今すぐそこの窓から飛び降りて死を以て償わせて頂きます!」



「お願いやめてぇぇぇぇ!!」



土下座から復活し、すぐさま窓に駆け寄ろうとした槙くんを必死に掴んで引き留めた。



何この人昨日より怖い!



「あああ天瀬様っ、こんな僕のような下衆で汚い下等な豚野郎の腕を掴むなどぉ!これでは死んでも償いきれません!」



そう言って、槙くんはおいおいと泣き始めた。誰か、誰か助けてぇ!



特に女子!お前ら憧れの槙くんがこんなんでいいのか!こんな残念なイケメンでいいのか!