「大体、鼻って何ですか、鼻って」



「秘密、です」



「この変態ロリコン!」



「違います!」



「違わないです、たった今生徒にセクハラしました」



「外国では普通でしたよ」



「ここは日本なんで」



先生は困ったように頬を掻き、それから、ニコッと微笑んだ。



べべべ別にちょっとかっこよかったとか思ってないんだから!



思ってないからね!!



「先生、目の前に変態ロリコン宇宙人いるんで逃げていいですか」



「それはどういう意味ですか」



「そのまんまの意味っス。んじゃ、さよーなら」



「はい、さようなら」



私は鞄を持って部屋を飛び出した。



「くたばれ変態ロリコン教師ーーーっ!!」



この叫びが校舎全体に響いていたことなど、その時の私は知らなかった。