それから宣言(?)通り黙々と仕事をこなし、労働終了時間の6時になった。



「じゃ、私帰るんで。さよーなら」



「はい、さようなら。今日はご苦労様でした。気を付けて帰るんですよ。

それと、もう遅刻しないように」



「無理っス」



「早々に諦めないで下さいよ……」



「無理っス」



「……なら、千鶴ちゃん用に仕事を用意して待っていますね」



「嫌っス」



「文句言わない。

……ちょっとおいで、千鶴ちゃん」



「何ですか」



早く帰りたいんだけど。早く終わらせろよこのエセ教師。



私は素直に近付くと、不意に、鼻にキスされた。鼻ってなんだよ微妙だなオイ!



「ちょっとしたご褒美です」



「だったらもっと物理的なモン渡せよ」



「わがまま」