先生と私の珍戦争




「あんた新学期始まっても相変わらず遅刻常習犯ねー。直さないと将来に深刻に響くわよ」



学校に着くと、呆れた顔をしたカノンちゃんに忠告を受けた。ちなみに、ただいま昼休みでございます。



「わかってるよー。もっと性能のいい目覚まし買わないと駄目だね」



「あ、それはそうと千鶴。神崎 星夏(かんざき せな)って子、いるじゃない?」



「あぁ、うん」



言っちゃ悪いけど、彼女は私以上に地味で影の薄い子。いつもおさげで、眼鏡をかけて、絵に描いたような地味子だ。



あんまり関わったことないけど、神崎さんがどうしたんだろう。



「あの子ね、すごい美少女に変わったのよ。誰だか全然わかんなかった」



「そうなの?」



「でね、性格も積極的になって、ホームルーム終わった途端、担任に猛烈アタックしてた」



「……え゛?」



た、担任て……。イコール、エドガーのことだよね……。



あの究極の地味子だった神崎さんが、美少女に変化して先生に熱烈なアタックを……。



駄目だ、想像できん。