明治二年。 後に戊辰戦争として名を残すことになるこの最果ての地での戦いも、終幕の兆しを見せ始めた頃。 かつて京で新選組の副長として大勢の隊士を纏めあげていた土方歳三は、蝦夷の地にて陸軍奉行並の職へと就いていた。 京都や江戸とは全く異なる外の景色に、時代は流れているのだと感じずにはいられない。 長く絶対だと思われていた江戸幕府は倒れ、元号も明治へと変わった。 その早さはまるで走馬灯のよう。 既に京での土方たちの生活を知っている仲間は少ない。