あれから1週間。

大ちゃんとは連絡もとっていないし、会ってもいない。

不思議と寂しくはなかった。

そんな時、予想もしていなかったことが起きた。



早朝5時。

携帯が鳴り、寝呆けながら携帯を手に取る。

サイドボタンを押し、目をこすりながら相手を確認した。



《受信メール1件:大ちゃん》



1週間ぶり─



こんな時間にメールなんて珍しいな、と思いながら携帯を開く。

期待はしない。

ちゃんとわかってる。

でも内容を見ると、一瞬にして目が覚めた。







《大輔の彼女です》







血の気が引くというのはまさにこのことだと思った。



大ちゃんの彼女─?



心臓がうるさい。

1度目を逸らし、呼吸を整え、再び画面を見た。



《急なんだけど、今日会えないかな?あたしの車で迎えに行くわ。なんでかはわかるよね?



あたし全部知ってるから》



バレてる─?

どうして?

何が起こってるの?