カラオケで飲み会をして、いつものようにみんな潰れて解散。

いつもと違ったのは、いつも送ってくれていた先輩方が、誰も迎えにこられないこと。

「麻衣子んち泊まっていい?」

「いいよ」

理緒と由貴は麻衣子の家に泊まるらしい。

みんなさっそうと帰って行ったから、残ったのはこの4人だけ。

「なっつは?」

「んー…いいや。帰る。明日学校だし」

カラオケから家までは徒歩20分程度。

歩いて帰れる距離だから大丈夫だろう。

「そっか。気を付けなよ」

「うん」

「誕生日おめでと!」

「ありがと!また明日ね」

AM2:30。

みんなに手を振り、家路を歩く。



この時の選択が

間違いだったのか

正解だったのか

それは、今でもわからない。

でも、きっと─

正解だったと信じたい。



ねぇ、大ちゃん。

2人は、最初からこうなる運命だったのかな─