“またね。”

「なんだその口の聞き方は!」

イライラする。

うざったい。

「うるせぇな!いっつもこっちが黙ってるからって調子のんなよ!」

頭に血が昇り、周りも気にせずに大声で暴言を吐く。

完璧に八つ当たり。

苛立ちをぶつけるように、机を思いきり蹴り飛ばした。

「いい加減にしろよ!」

先生は顔を真っ赤に染めながら怒鳴る。

生徒に反抗されて、こんな暴言を吐かれて

きっと初めての経験で、プライドが傷ついたと思う。

やめなきゃ。

落ち着かなきゃ。

自分に言い聞かせてはいるけれど、止めることができない。

「はあ?こっちの台詞だろ。毎回菜摘にばっか口出してきやがって!」

他のクラスの人たちや上級生まできて、いつの間にかギャラリーができている。

教師と生徒の対決は珍しいし、そもそもこれだけ怒鳴り合っていればギャラリーができるのは当たり前だ。

そして─

我慢の糸が完全に切れてしまう一言を、先生が言い放った。





「俺の言うことが聞けないなら学校辞めちまえ!

死ね!!」