「ねー、ちーちゃんはどう思う?」


「それは怒るでしょっ!私も怒りたいわよ!」





 今は昼休みで、第2資料室にいる。


 図書係は、彩人くんが『一人でしたい』と言うから最近はずっとしていない。





 そして今は翔流くんとの話について、話していた。





「なんでちーちゃんも怒るの?」


「そりゃそうでしょっ!だってちゃんと気持ちに気付いてると思ったから、胸を貸してあげてたのにっ!!気付いてなかったんだから。」


「ごめんなさい…」





 仕方ないじゃん!


 私の本当の気持ちなんて言われたってわかんないよ…




 優しいと思うし、綺麗だと思うし、かわいいと思うよ?


 でも、それ以上って言われたって出てこないよ。





「仕方ないなぁ…ヒントあげる。」


「ほんとっ?」


「ただし、そのあとは自分で考えなさいよー?」


「うん!」





 全力でそのあとは考えます!


 なんだろう!





 私は犬のようにしっぽをふって目を輝かせて、次の言葉を待っていた。