真剣な瞳をして翔流くんは言った。


 だから、私も真剣に答えた。





「はい。」




「ありがとう!」



 今度は翔流くんは柔らかくほほえんでそう言った。





 それから『もう、授業始まるから帰るね』と言った。



「ありがとうございました。」 


「ううん。いいよ♪弟の彼女に頼られるって嬉しいことじゃない?・・・あっ、あと敬語はなしね!タメなんだから♪」



「うん、わかった!」



「よろしい!じゃあねん♪」



 そう言って手を振って帰っていっ…かなかった。





「言い忘れたけど、ホントに鈍感だからね♪鈍感じゃなくなれば彩人も心開くようになるかも~?」




 どうやら彼は心底私を怒らせたいらしい…





「余計なお世話ですーっ!!!」




 絶対いつかヤってやるっ!



 私のイライラがピークにきた瞬間でしたでした★