いつも真っ向勝負で真っ直ぐな彼は最高の私の旦那様。


 式は挙げてないけど、籍を小夜の式の一週間あとくらいにいれた。


 いつかは、小夜のように豪華でなくていいから式を挙げようとふたりで話し合っている。



「いつかはこの子もいれて結婚式挙げたいわね」

「あぁ、挙げよう。新しい家族を迎えて」



 狭い車内で小さいながらも深い約束を交わす。


 いつかは果たせる約束。

 されど、母は油断できない。


 赤ちゃんを無事に生まなくてはっ!



 ゆっくりでいいから無事に生まれてきてね、私たちの可愛い赤ちゃん……!














~新たな“いのち” 【side 千代子(ちーちゃん)】-Fin-~