あなたに言われたくないわ!



 その甘ったるい猫撫で声なんか使ってするヤツとは違うから!





「それは違うっ!」


「っ!?」





 今まで黙っていた、彩人くんが声を張り上げて、叫び声のように言った。





「ボクが小夜さんのことを元々好きだったんだ。そして、小夜さんはボクの全てを受け入れてくれて、支え合っていこうって言ってくれた!だからボクは一緒に歩んでいこうって思ったんだ。松島さんみたいに見た目を見るんじゃなくて、小夜さんは中身を見てくれたんだ!」


「っ…!!」





 初めて見た。



 あんなに怒って大声を出している彩人くんを。



 しかも、敬語を遣ってない。





 口調はすごく強いけど、愛がたくさん詰まっている。



 私へのラブレターみたい……!