「早いですよ。」


「早くないっ!」


「だって、まだ5分しか経ってないですよ。」


「もう5分経ったの!」










 5分だよっ!?





 頑張った方だよ!





 これ以上したら酸欠で死んじゃうよっ!!!










「仕方ないですねぇ………」


「ほら、もうそろそろ寝よ!ねっ?」


「いいですよ。」










 私は立ち上がり、押し入れに行き、ふすまを開けた。










 あれっ……!?










「・・・ないっ!?」


「ホントですね………」










 そこにはあるはずの布団が1セットしかなかったのです………










「どうしよう…」


「一緒に寝れば問題ありませんよ。」


「なっ/////何言ってっ/////」










 いや、危なすぎるでしょう!










「ボク何もしませんから。」


「信用できるかぁっっ!?!?」










 今襲われたばかりですがっ……?





 何を根拠に言ってらっしゃるっ!?










「どうしてもダメですか…?」


「っ/////」










 そ、そんなシュン顔したってっ……










「いいよっ/////」


「やった!」










 許しちゃうんだからねっ!!





 そんな彩人くんには勝てません。





 はっきり言ってズルい……!








「さぁ、早く寝ましょう。」


「えっ…!?・・・うっ、うん!」










 あなた何者っ!?



 もう布団が綺麗に敷いてありました。





 なんとも素早いこと………










「早くしてください。」


「フフッ………はいはい。」





 目を輝かせて待っている彩人くん。





 なんだか今日なら何をされてもいい気がします………