「待ってて…んんっ」


「だまってください。キスしにくいです。」







 彩人くんは何度も何度もキスを落としてくる。





 とろけそうなほど甘くて優しいキス。





 甘い幸せな時間。





「ふぅ…んんっ」










 終わったかと思ったら、すぐに舌を絡ませてくる。





 激しいけど優しさもある甘いキス。





 どちらのキスも好き。










 今さらだけど、キスしてるときの彩人くんの顔が気になる。





 こっそり目を開けると、優しい彩人くんの顔が目の前いっぱいに広がっている。





 っ…!?



 天使みたいっ………!?



 彩人くんの綺麗な顔がすぐ近くにある。



 彩人くんの長いまつげが当たりそうなほど。





 キレイだなぁ………





 なんだか微笑んでいるようにも見える。









 時が経つにつれ、キスはどんどん深くなっていく。










 あの、そろそろ苦しんですが………










「もう、終わりですか?」


「もう、限界だよぉ………」










 耐えきれなくなって、彩人くんの体を少し押した。