「・・・。」





 嘘…



 そんなのやだ。



 だって、うちの借り物競走って変わった借り物多いじゃん!



 去年とか『商店街の肉屋のおばちゃん』だからねっ!?





「あら?聞こえなかったかしら?」


「あ、いや聞こえたよ。それって決定事項?」


「当たり前だのクラッカー!」


「「・・・。」」










 そうだった。


 うちの委員長凉本さんはこういうお寒いのが好きだった………










「何?ふたりともそんな顔しちゃって~」


「あ、いや別に何でもないですよ。」


「そぉ?まぁ、そういうことだから!」










 こうして私は借り物競走に強制的に出ることになった。