「本当にごめんね!!」 目の前で可愛い顔を 申し訳なさそうに歪める紗月 電気のついていない美術室には 明るい朝日が射し込んでいて 必死に謝る彼女と 向かい合って立ち尽くす あたしを照らす 「どうして・・・」 あの時あたしを見捨てたの? あたしの口から 力なく漏れた言葉に 不安げに眉をよせる紗月