遥翔とまっすぐに視線がぶつかって 息がとまった 遥翔は今日一度も あたしの目を見ていなかったから 「遥翔・・・?」 「ごめん・・・」 あたしから目を逸らしながら 遥翔が言った 「どうして謝るの・・・?」 あたしに近づこうともしない遥翔に 不安を感じて自分から歩み寄った 「助けてくれたでしょ?」 「僕のせいだから・・・ 藍をあんな目に 合わせちゃったのは」 うつむき加減でそう言う遥翔