紗月は

驚いたような
打ちのめされたような目で
あたしを見たあと

床で伸びている
桐谷くんに視線を写した



そして




まるで
スローモーションのようにゆっくり
ペタンと床に座りこんだ




遥翔はそんな紗月を
冷たい目で見下ろす