私と5人の王子様。




あたしは無意識に
自分をお姫様だっこする
奏太のシャツをぎゅっと握った




奏太は
桐谷くんからあたしを遠ざけるように

あたしを抱いたまま
部屋の隅まで移動した




その隣を歩いているのは千隼





奏太の足が止まって
あたしを床にそっと立たせてくれた



そして2人は
かばうようにあたしの前に立って
部屋の中央を見る