私と5人の王子様。




「紗月・・・?」


「そっ!
 
 やっぱさぁ・・・
 好きな人には笑っててほしいじゃん?」




あたしの太ももを
すーっとなぞりながら話す桐谷くん

ぴくっと
体が震えるのを隠し切れない





「紗月・・・泣いてたんだよね」




「泣いてた・・・?」




「そう、藍のせいで」




「あたしの・・・?」





桐谷くんの
もう片方の手が
シャツの中に忍び込んできた




「泣きながら言うんだよね



 藍の初めてを奪って・・・って」