全員がピタッと動きを止めた 「は?」 いつもの可愛げはどこへやら クッションを怖いくらい握りしめて 千隼を睨みつける遥翔 久しぶりに見たな、ブラック遥翔 「いや・・・俺、昨日見たんだよ」 「何を?」 奏太と龍矢が声をハモらせて聞いた 「藍が桐谷と帰ってくるとこ」 「何か隠してるとは思ったけど・・・」 力が抜けたように壁に寄りかかる龍矢 「まさか・・・嘘だろ・・・」