「いつまで遥翔見てんの?」




背後から声がして



後ろから龍矢が
あたしを包み込んだ



遥翔と千隼は
そんな龍矢を真剣に見つめていて





「俺だって
 お前のこと好きなんだけど・・・」




龍矢の息が耳にかかる




「目・・・つぶれよ?」




またも耳にかかった龍矢の吐息に
微かに震えながら



言われるままに目をつぶった



龍矢の腕が
あたしを解放するのを感じて




龍矢の微かな足音がした後





その手があたしの肩を掴んだ









柔らかい唇が押し当てられる