愛をください。




あたしは、ずっとトイレにいたかったけど、次の授業が始まるまで残り三分くらいだったので、出ることにした。


ガチャッとトイレのドアを開けると、一気に大きな声が溢れる。


ポタポタとあたしから水が垂れる。


はぁ…。


心の中で、ため息が出る。


ずっと伏せていた顔を少し上げる。


すると、利希くんと目が合ってしまった。


あたしはすぐ逸らして教室に入ろうとすると、手首を掴まれた。


「お前、大丈夫かよ?」


あたしは利希くんの顔は見なかった、見たくなかった。


「あんたになんの関係があるの…?」


ないよね?あたしに、なんの関係も。


あたし、あんな最低なこと言ったんだよ?


それなのに、なんで関わってくるの?


ほっといてくれていいのに。