愛をください。




そして、月曜日。


ガタンと電車が揺れる。


実は電車通学のあたし。


座れるところがなくて、立ってるんだけど…。


ガタゴトと揺れて、満員電車な今のこの状態。


狭くて苦しくて、大変!


ガタンッ!


「きゃっ!」


電車が揺れて、あたしは前にいた人の背中にぶつかってしまった。


「あっ、すみません…!」


「あ、いや…」


振り返った男の子は、なんと利希くんだった。


「麻耶!」


「利希くん!」


「大丈夫?満員だけど…」


「大丈夫じゃない…」


「だよな…」


利希くんは、考え込むようにして、それから言った。


「俺のこと、掴まってていいよ」


「えっ!」


「また揺れるだろうし、掴んでて」


「い…いいの…?」


「うん!」


ニカッと、利希くんが笑ってあたしの心は高鳴った。


「じゃぁ…」


キュッと、利希くんの服の裾を掴む。


やだ、すごいドキドキする。


そのまま、あたしは利希くんのことを見れなかった。