赤い月 終


だが薫は、傷で分断された眉を少し顰めて景時を見た。


(でもコイツ、うさぎサマ絡みじゃねーと、真価発揮しねーじゃねェか…)


今だって、涎を垂らしそうなバカ面で惚けている。

修行編のことなど忘れて、
『人目のナイ場所で、うさちゃんと二人キリ☆』
なんて妄想してるに違いない。

不安すぎンだろ。

このままじゃ、シャ○ンディ諸島に集合できねェよ。

肩を叩かれて薫が隣を見ると、秋時もまた難しい顔をしていた。

思いは同じのようだ。

二人は視線を交わして頷き合った。


「うさちゃん、ちょっと…」


秋時と薫が、うさぎの耳元でナニカ囁く。

ボソボソ…

なんじゃ? それは?

ボソボソ…

歩けば良いのか? それだけ?

ボソボソ‥‥‥