「琢磨、青龍を抜けるんだって」

新田先輩は白亜とのケンカで相当な怪我をおったらしく、現在も入院をしているらしい。
幸い命に別状はなかったみたいで、美花は毎日先輩のお見舞いに行っていた。

そういう美花も見た目にはわからないが、私はお腹に青痣が出来ているのを、体育の着替えのときに見つけてしまっていた。


「またどうして急に?」

真理が尋ねる。

白亜とのケンカ以来、美花のピンチに何も役に立てなかったと悔やんだ真理と胡桃は、私たちも強くなるんだー!と言って、美花のツテで美花が元いた族、雷華に入った。



私は一人、遠慮した。