「あっ、新しいバイトの子?」

 あんた、きっと私のほうが年上だよ。 

「えっ、はい。宜しくお願いします」

 私は律儀に挨拶したが、彼女からは返す言葉の一つも無く、さっさと着替えに入った。 

 ちょっと、あんた、ここは男だらけだよ。別の部屋に行ってから着替えたらどうなの? 

 女の子は、いつも通りと言わんばかりに着替えを済ませると、逆に相棒をせっつき、早く出ないと遅くなるよと言い放った。