リビングには社長を含め三名の男性の姿があり、私は元気よく「おはようございます」と挨拶をした。 
 
 自己紹介は社長が大まかな事を言ってしまったので、今日から宜しくお願いします程度で終了したことは幸いだったが、出社時間が過ぎても姿を見せない後一人のバイトのことが気になった。

 私がペアを組む相手は木下達也という特に変わった名前でも無い27歳の男性で、仕事の要領はこの人から教わるようにと指示された。