あたしたちは緊張しながら 靴箱へ向かった。 「ねぇ」 そう言ってゆっこに話しかけてきたのは ゆっこがタイプと言っていた かわいい方だった。 「君、同じクラスだよね。 名前なんて言うのー?」 やばーい、顔超かわいい。 「えっと、坂上由子です」 「ゆこちゃんね。そっちは?」 「西内結愛です」 「へぇ、俺は向井翔(むかいしょう) んで、あっちが神谷大貴」 神谷君て言うんだ。