−−ドカッ−−


倉庫に痛々しい音が響く。

「これで終わり?もっと僕を楽しませてよ。」

と、怪しげに笑う黒いフードを被った少女。

「もっ…やめて、くれ……『小蝶』」

鼻や口から血を出している男が言う。

「チッ…その呼び方、嫌いなんだよ。てゆーか喧嘩売ってきたのはおじさんでしょ?」

「あ…!」

「それと、次に『小蝶』なんて言葉を口に出したら……どうなるか分かってるよねぇ?」

少女は男を鋭い目付きで睨む。

「ヒッ…!!わかっ…た。分かったから…」

「分かれば良いんだ。じゃあ僕はこれで」

ニコッと笑う少女。

そして凄い速いスピードで、男の前から消え去った。





これは過去の『僕』−−……。