オオカミ少年。


机の上に置かれたもの。

それはまさしく…


「何って…コンドーム?」

避妊具であった。


【0.03 超極うすコンドーム!】

何だこれ。おい、何だよこれ。


「うわっ、おい投げんなって!」

思わずそれを掴んで部屋の隅にでも投げてやろうとしたとき、中田に止められた。


「何なのこれ!」

「だからコンドー…」

「知ってる!」

「あぁ、知ってんの。」


クラスメートはこれをあたしの誕生日にプレゼントしてどうしたいの。ていうか、どういうつもりなの。


「あ、10コ入り。」

「そんなこと聞いてない!」

10コ入ってるとかどうでもいい!


「……どうする?」

「どうするって、何を…?」

「そりゃあもちろん、これ。」

コンドームを指差す。