オオカミ少年。


これをあのクラスメートがくれたんだと考えると、少し……いや、ものすごく不気味だ。

きっと期待していいものじゃない。


「気になってしょうがない。」

「うん、あたしも。」


期待してるわけじゃないけど、やっぱり人間、好奇心というものが出てくるのは当然なんですよね。

ものすごく気になる。


「…開ける?」

「…うん、開けよう。」

それは中田も同じみたい。


「中田開けてよ。」

「えー、俺?」

「だってあたし怖い。」

なんて言うとしぶしぶながらも慎重に、ラッピングを取り始めた。


そんなに大きなものじゃない。

何だろう、これ。


「うわ、まじかよ。」

中田がポツリと呟いた。

あたしの位置からは、何が入っていたのか見えない。ていうか、中田が見せてくれない。