ありのままのキミ







ガチャ




意を決してノブを引いた私。


するとちょうど出張帰りで汚れた服を洗濯機にでも入れていたのか、洗面所からお母さんが出てきた。







「……あら。お、おかえり」



お母さんが私を見た。


パチリと目が合う。あぁ、そうか。今まで下ばっかり向いて帰って来てたからこうやって目が合うのが久々に感じるんだ。




「そちらの方は?」


「あ、えと」


「広瀬と言います。今日は娘さんのことでお話があるんですが」




何か結婚前に娘さんくださいって挨拶きた奴みたいだな。





「か、構いませんけど」



お母さんがスリッパを出して広瀬の前に置く。



ほら、お母さんテンパってスリッパ、色違いだし。


てか、お母さんそんなキャラでしたか?






「すいません。お忙しいのに」


「いえ」