犯罪コレクターの独白

「はい」

私は姿勢を正す。

「十年後の四月三日、秀俊君の二十五歳の誕生日に、またここへ来て欲しいんだ。大事な話があるから」

大事な話が何なのか気になったが、それより尋ねたいことがあった。

「あの、十年後より前にもここを訪ねてはいけませんか?」

「勿論、いいよ」

別所さんは、顔を綻ばせた。