犯罪コレクターの独白

珠希の小学校入学式の深夜。

証拠を残さぬよう、私は彼女の手袋を借りていた。

指紋を付けないためだったのだ。

それも、徒労に終わっていたのか。


ぼんやりとした私に、別所さんが不思議そうに言葉を掛ける。

「最後に言いたいことがあるんだけど、いいかな?」