「大丈夫。ただの十五歳以上の透明人間という証だから。ご家族にもそれは見えないよ」
「良かった……。ちなみに、どうやって使うんですか?」
「デジタル盤の横の突起を押すんだよ。すると、デジタル盤の上段は、あと何時間何十分何秒人間でいられるか、数字が動き始めるんだ……」
だから、現在は『00 00 00』なのか。
「そして、下段の数字は一減る。つまり、一日分人間になれる日数が減少する、ということなんだ」
まるで父親に箸の使い方を教えてもらったようで、私は嬉しさを覚えていた。
「良かった……。ちなみに、どうやって使うんですか?」
「デジタル盤の横の突起を押すんだよ。すると、デジタル盤の上段は、あと何時間何十分何秒人間でいられるか、数字が動き始めるんだ……」
だから、現在は『00 00 00』なのか。
「そして、下段の数字は一減る。つまり、一日分人間になれる日数が減少する、ということなんだ」
まるで父親に箸の使い方を教えてもらったようで、私は嬉しさを覚えていた。



