犯罪コレクターの独白

目的地――珠希が入学する小学校――に到着した。

人気は全くない。


微かな電灯の光で分かるぐらい、色の剥げた門。

塀をよじ登るのに不便なものを、校内に投げ入れる。

コロン、と軽やかな音がした。

珠希の手袋が滑り止めとなり、易々と侵入を終えた私は、中を歩く。